塩酸バラシクロビル

少ない投薬量で治療効果を引き上げたのが塩酸バラシクロビル

バルトレックスの有効成分である「塩酸バラシクロビル(バラシクロビル塩酸塩)」は、ウイルスの増殖を妨害するという働きがあります。

塩酸バラシクロビルは体内に吸収されると抗ウイルス剤の「アシクロビル」に変化しウイルスが感染している細胞内に取り込まれて効果を発揮します。

ヘルペスウイルスをはじめとするウイルスというものは、増殖する為に、DNA情報を複製する生態を持っているのですが、アシクロビルがDNAの複製を妨害することで意図的に増殖を抑制することが出来るようになるのです。

バルトレックスが新薬として製造される前は、同じ製薬ブランドのグラクソ・スミスクライン社から、ゾビラックというバルトレックスの先駆けとなる薬がありました。
(ゾビラックは今現在もヘルペスの治療薬として用いられています。)

ゾビラックには、アシクロビルがそのままの形で配合されているのですが、それだと体内に吸収された時に肝臓内で多くが分解されてしまい、投与量の割に実際に使われる量が少ないという欠点がありました。

その為、一度の投薬量や回数も多くなり薬代も嵩んでしまいます。

一方のバルトレックスは、アシクロビルに必須アミノ酸のバリンを結合させた塩酸バラシクロビルの形にした事で、肝臓では、結合されているバリンの部分だけが分解されるようになっていて、有効成分のアシクロビルが十分な量体内に行き渡るようになりました。

これにより、ゾビラックの時よりも少ない投薬量でヘルペスを抑制することが出来るようになったのです。